お悩み事例

ゴリ感がある、回転が重い

2017.09.27

リールを回している

スピニングリール、ベイトリール共通で一番多いお問い合わせ内容です。

ゴリ感や回転が重いといった症状の要因となるのは、

以上3点であることが多いです。ほとんどの場合がベアリング不良で、ベアリング交換とオーバーホールで修復できます。

ベアリング交換を行ってもゴリ感が取れないといった場合には、ギヤ磨耗やワンウェイクラッチ不良など他の部品の不具合が併発しています。
弊社では、オーバーホールの作業時、不具合のあるベアリングは一旦交換して組み込みます。
回転テストで他の部品の不具合を検証し、問題なければかかる費用を計算してご連絡、不具合が他にもある場合は、部品代のプランを出し、お客様へご連絡確認後に製造メーカーへ部品発注を行なっております。

使用過程でこのような症状が出てきた場合は、上記のように何らかの部品不具合があることがほとんどですが、

といった症状をお申し出になられるユーザーさんも大変多いです。

メーカーの製造初期不良ということもありえなくはないですが、このような場合のほとんどが、製造上許容範囲のノイズであったり、特定の釣りのジャンルに限ってフィーリングにシビアになってしまう為、リールの機械ノイズが気になってしまうということが非常に多いです。
このようなノイズについては、オーバーホールや調整では修復できません。こちらの記事もご覧ください。

飛距離が出なくなった

2017.09.27

リール

ベイトリールで多いお問い合わせ内容です。

スプールの軸受けベアリング不良が原因でこのような症状が起こります。また、長い間使っていなかったリールを久しぶりに使ったら、スプールフリーが全く出ないといったこともよくお伺いします。
このような症状でしたら、オーバーホールの時に、不具合のある箇所のベアリングを交換、調整すれば元どおりの飛距離に戻り、キャストの異音もなくなります。

「そこそこ飛距離は出てるんだけど、もう少し伸びが欲しいんだよね」といった場合には、ヘッジホッグスタジオ提携の「かっ飛びチューン」がオススメです。

分解したら戻せなくなった

2017.09.27

リールの部品

「自分でできるだろう」という安易な考えでリールを分解したのはいいけれど、オーバーホールをしていざ組み込もうとしたら、うまく組み立てられない、部品が入らない、組み立てたら正常に動かない、などなど。
リールがバラバラのままお預かりするケースは週に1件くらいはあります。みなさんチャレンジャーです。

整備を業者やメーカーに出さずに自分でなさるのはコスト面で魅力的だと思いますが、ご経験やご自信がない限りは、素直にプロにお任せいただく方が賢明だと思います。もちろんチャレンジされた後の失敗のフォローは可能ですが、古い機種、メーカーの部品供給が終了して入る機種は手を出さない方がいいですよ!部品破損や紛失をされた場合は、弊社でもフォローできませんので。

他社の仕上りが納得できない

2017.09.27

リール

メーカーや他社にオーバーホールの作業を依頼して帰ってきたけど、どうも仕上がりに納得できないというご意見もよくいただきます。特にメーカーのオーバーホール後にこの傾向が多いようです。

原因としては、

というのが一番の原因です。メーカーさんのミスではなく、「予算上限」という足かせがあることによる、メーカーさんとユーザーさんの情報の行き違いによるものです。

例えばこのような流れです。

あなたにもお心当たりありませんか?
弊社ユーザさんからは、「メーカーは技術力がない」「メーカーは手を抜いている」というご意見を頂戴することがありますが、決してそのようなことはなく、ほとんどが予算上限を決めた依頼でこのようなケースになることが多いのです。メーカーだって仕方がないんです。

弊社では、予算上限内での作業は承っておりません。これはかかる金額は全て請求しますよというボッタクリ業者の意味ではありません。
弊社での作業の基本は、フルオーバーホール作業+不具合ベアリングはできるだけ交換、というのが前提で作業をしますが、作業途中でギヤ磨耗やその他不具合が見つかった場合は、必ずお客様へご予算や作業内容、「ここをこのように交換しないと、このような症状になる」というご説明をし、ユーザーさんが納得いただいた上で、部品手配と作業を行うようにしております。
ご説明段階で、予算が合わなければ、部品手配はしませんし、交換もいたしません。その代わり不具合は完全解消出来ずにお戻ししなくてはならなくなりますが、この時点でユーザーさんご納得の上での作業中止、お戻しですので、「予算が厳しいから我慢して使おう」というお気持ちに素直になっていただくことが出来るのです。また、逆に金額を理解した上での追加部品手配、作業調整ですので、「帰ってきたらとんでもない予算だった」ではなく、「予算はかかったが、キッチリ不具合が修復できた」という結果にもつながるのです。

ベアリングの数を増やしたい

2017.09.27

リールのベアリング

小型スピニングリールには、生産クオリティ、販売予算の関係で、下位機種ではベアリングの代わりにプラスチックのカラーを使用し、コストを抑えて入る機種があります。そのような機種のベアリングの数を増やし、機能を向上させることが可能です。

オーバーホールとは別途作業で、弊社では「チューニング」と呼んでいます。提携先のヘッジホッグスタジオさんをはじめ、現在色々なカスタムメーカーさんがベアリングキット、チューニングキットを販売されておられます。ヘッジホッグスタジオのキットは常時在庫しております。本来、チューニングキットはユーザーさんご自身で取り付けいただけるように工夫されていますが、うまくいかなかったり、自信がないお客様のために、弊社ではチューニングキットの取り付け作業も承っております。

古い機種で修理を断られた

2017.09.27

リール

国内釣具メーカーのほとんどが、部品生産および保有期限を発売後6年前後に設定しています。後継機種が出なかったり、互換部品だけ残すといった場合に稀に古い機種でも部品がある場合がありますが、ほとんどの場合が6年を基準に生産終了します。部品生産が終了したリールは、リールが正常に動く状態であっても、メーカーではオーバーホールや修理作業を受け付けてもらえません。

弊社では、古い機種でも現状の動作に問題がなければ、オーバーホールの受付可能です。ただし、作業をしてみて不具合箇所や部品が見つかることもあります。

リールメンテナンスドットコムでの古い機種の受付条件

この2点を条件に、作業受付可能です。

国内2大メーカーの部品がまだあるかどうかは、以下リンクで調査可能です。

新品購入時から違和感ゴロゴロ感がある

2017.09.27

国内2大メーカーどちらにもある事例です。ほぼ毎日最低1件はこの問い合わせがあります。

使用前の購入当初から違和感があり、使っていればおさまるかなと思ったら、一向に良くならないとご意見をいただいたり、通信販売で買ったんだけど、新品でこんなフィーリングなの?というご質問を受けることがあります。また、最近ではエリアトラウトや、メバリング、アジングなどいわゆるフィネスの釣りをされるユーザーさんが増加し、そのような釣りジャンルに限って特に違和感を訴えられるケースが増えてきています。

使用過程でだんだんゴロ感や違和感、異音が出てきた場合は、使用過程での塩がみ、部品磨耗による不具合だと考えられますが、新品購入間もない状態での違和感やノイズ、異音を訴えておられるリールを検査してみると、ほとんど「問題なし」との結果になることが多いです。これらの事例はメーカー製造上の許容範囲内のノイズや違和感であり、不具合ではありませんので、弊社へオーバーホールや調整をご依頼いただいても、修復はできません。弊社ではよくこのような説明をさせていただきます。

「神経質ですね」とは片付けたくありません。繊細な釣りをすれば、リールの機械ノイズがアジのあたりに勘違いしてしまうこともあります。ただ残念なことに万人にとって、全くノイズの出ない完璧なリールはこの世に存在しませんし、これからも作ることは不可能だと思います。リールの機能を向上させ、フィーリング向上を目指してきたのもメーカーですが、ユーザーの求めるフィーリングがあまりにも高くなりすぎ、求めるクオリテイが人間の感覚に非常に近くなりすぎたこともこれらの原因だと思います。
リールは精密機械でありながら、所詮は機械ものです。ある程度の限界があることを知る、このリールはどのようなフィーリングが限界なのかということを理解し、それを踏まえた上でのタックル選び、タックルセッティングをしていくのが、今からのアングラーに求められることだと感じています。

どうしても不安だ、わからない、判断できないというお客様には、「定期的なオーバーホールを兼ねての検査」ということでご依頼いただければ、きちんと検証してご説明させていただいております。

スピニングのハンドルが回転時カチャカチャする

2017.09.30

ギヤ

スピニングリールを使っていて、「しゃくったりした時に、カチャカチャと音がする」という事例です。

大型スピニングでも小型スピニングでも同じようにあります。
これはメインギヤのスラスト方向の遊びが原因です。いわゆる「クリアランス」というものです。
この遊びは必ず必要で、車のハンドルに遊びがあるのと同じようなものです。(構造的・理論的にいうと厳密には違います)

この遊びは、クリアランス調整で詰めたり開けたりすることができます。
クリアランス調整が必要なのは、ベアリングやギヤが入っている部品、つまりボディやベアリングといった部品に部品公差という差が生じるためです。部品公差については、検索などでお調べください。
1ミリ以下の誤差ですが、人間の感覚はこのわずかな隙間を感じることができますし、隙間の詰め方でギヤのノイズがダイレクトに手元に伝わってしまうこともあります。

弊社では、オーバーホール時、ベアリング交換を行い、ギヤのクリアランスが良くない時は、必ずクリアランス調整を行なっております。特に別途費用は頂戴しておりません。

では、あなたのリールのクリアランスが「正常」なのか「異常」なのかを判断するには、どうすればいいのでしょうか。
以下を基準に考えていただくといいかと思います。

生産時にクリアランス調整されて出荷されますので、正常範囲です。詰めると回転が重くなったり、ゴロゴロ感が出てきます。

異常がある場合と正常な場合と両方考えられます。特に前オーナーが分解をしたり部品交換をした場合は、クリアランスがうまく調整されていない場合があります。弊社オーバーホールで修復可能な場合があります。

使用過程でクリアランスが空いてくることはあまりありませんが、ギヤの表面磨耗やグリス切れなどで音が大きくなることはあります。

弊社オーバーホールで修復可能な場合があります。
弊社へご依頼いただく場合は、あなたのリールのクリアランスが正常かどうかの検査を含めて作業を行います。

テキストのコピーはできません。