整備日誌

スピニングリールは絶対防水できないという宿命を持っています。

2017.10.10

みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

本日は、「スピニングリールの絶対防水できない宿命」というちょっと踏み込んだ内容です!

シマノはXシールド、Xプロテクトという防水機能、
ダイワはマグシールド、マグシールドベアリングという防水機能を備えているのは皆様ご存知のところです。
どちらも賛否両論、「本当に防水完璧なの?」という声をよく耳にします。
確かに、10年前、20年前よりは防水性能、防錆性能どちらも格段に上がりました。
それでも、どうしても水の侵入を防げない場所というのが存在します。

まずは、こちらの写真をご覧ください。

 

 

機種は、ダイワの10ソルティガ。

いわゆるローターナットと呼ばれる部分のベアリングが錆びているのがわかりますでしょうか。

 

ソルティガのような大型リールに限らず、2500番、3000番台のリールでも、このローターナット部分のベアリングが錆びていたり、塩がみしてゴロゴロしているものはよく見かけます。交換も多い箇所です。

このリールはたまたまダイワですが、シマノはこの部分より下にXプロテクト、ダイワはこの下にマグシールドが入っています。

いわゆる「ワンウェイクラッチ」という正転逆転切り替え部分の上、つまりこの回転枠(ローター)より下にメインの防水機構が入っているということになります。

ローターナットのベアリングに不具合が出ると、ロータが回転するときに音が出たり、ゴロゴロ感が出たりします。

この部分は各社のシールド機構が入っていないところなので、ある意味仕方がないのですが。。。。。

 

では、次の写真をご覧ください。

 

同じリールのピニオンギヤの下に入っているベアリングを工具で指し示している写真です。

このベアリングも錆びてゴロゴロしていました。

写真では、メインギヤの横のベアリングも錆びており、塩分結晶が出来ていることも見ることができます。

あれ???

 

これって、シールド機構の下ですよね。しかも内部に塩水が入って結晶もできているようです。

 

ですが、

 

写真には写っていませんが、ワンウェイクラッチも無事でしたし、このベアリングより上にもう一つベアリングがあるのですが、このベアリングは無事でした。
つまり、シールド機構はどうやらちゃんと機能しているようなんです。

実際に、ダイワでマグシールドのマグオイルが抜けてしまったリールも経験したことがありますが、ピニオンギヤの上部のベアリング、ワンウェイクラッチ含め、内部への水分侵入がひどく、大変なことになっていました。

 

では、このメインのシールド機構は機能していても、なぜ一部の部品に水分が到達してしまったのでしょう????

 

 

答えは、メインシャフトです。

今回はたまたまダイワのリールで例を出しましたが、シマノもダイワもこのメインシャフトを伝わって入ってくる水は絶対に防げないんです!!!!
正確には、スピニングリールの構造で、絶対に「防水できない部分」であるということなんです。。。
この先将来も、物理的に防水は無理な場所であると言えます。
厳密にいうと、このメインシャフトだけではなく、浸水してくる場所は何箇所もあります。

このお話はまた後日に。。。。

 

 

リールの完全防水なんてありえないという事実は、本当は「当たり前」のことなんですが、メーカーさんの売り文句に惑わされてしまっているユーザーさんも少なくないと思います。

でも冷静に考えてみてください。身の回りの家電製品や、車、色々な道具でもちょっと似たようなことはありませんか?

釣り具でも同じことだと思います。

 

時々ブログやお問い合わせのお返事でいうことがありますが、

個人個人の要望を100%実現できるリール、いえ釣り道具はないんですよ。。。。

 

それよりも、道具の特性や特徴、今回のような「逃げなれない物理的な宿命」を少しでも多くのアングラーが理解できるようになれば、

もう少し道具とうまく付き合えると思うんです。

そして、弊社だけではなく、メーカーさんも「定期的にオーバーホールを」とうったえておられる意味が少しはわかっていただけるのではないかなぁと思う毎日です。

リールメンテナンスドットコム 内田

 

 

 

 

 

ギヤ比変更の一例

2017.10.09

 

みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
本日はギヤ比変更の一例のお話です。

08ステラSW4000PGをXGにして欲しいというご依頼をいただきました。

 

スピニングリールの場合、同じ年式のモデルで、PG/HG/XGが存在すれば、理論上はギヤ比変更可能です。

今回のような08ステラSWシリーズは、PG/HG/XGモデルが存在していますので、可能ということになります。

シマノさんのスピニングリールは同じ条件で可能ですが、ダイワさんのリール、特にデジギヤ以降のスピニングリールはギヤ変更ができません。
これは、ダイワさんのリールの部品の一部が、仕入れができない「メーカー修理対応部品」であるためで、ギヤやマグシールドは全て「メーカー修理対応部品」となっています。
弊社でオーバーホールを承り、ギヤなどの交換が必要な場合は、弊社からダイワ(正確にはスポーツライフプラネッツ)さんに部品交換依頼に出す形で対応可能です。
別途工賃はかかりませんが、お時間がかかってしまいます。逆に、ギヤ変更は改造になるので、同じ依頼は基本的には受け付けていただけませんが、一部リールについてはギヤ変更可能なサービスもあるようです。別途工賃はかかりますが、弊社からも、お近くの釣具店さんからも依頼できますので、お問い合わせをされて見ては。。。
シマノさんの場合は、「自己責任で」という条件付きで、弊社から問い合わせを入れた場合は、技術情報(互換性)も教えていただけます。

この辺りが、各メーカーさんの対応と姿勢の違いでもありますよね。。。。。

ベイトリールも似たような感じですが、こちらはギヤのハウジング(ボディに入るかどうか)が関わってきますので、お問い合わせいただければ、お調べいたします。

今回のご依頼は、オーバーホール+ギヤ変更でした。
08ステラSW4000PG

オーバーホール時、不具合部品なし、工賃5,800円(税別)
ギヤ変更工賃3,500円(税別)
XGギヤ部品代7,500円(税別)
ご請求 16,800円+送料+消費税 でした!

リールメンテナンスドットコム 内田

一応アングラーなので、釣りもします。

2017.10.08

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
昨日は臨時休業を頂戴して、釣りに行ってきました!

お邪魔したのは、遊漁船 IZANAGI さん。
スローピッチジャーク、ヒラマサキャストをはじめ、玄界灘のエキサイティングなゲームを案内してくれるとっても頼りになる船です。

昨日は、当初ブルーウォーターハウスさんのスローピッチ講習会の予定だったんですが、当日と翌日の天候、諸々の事由により「講習会」は中止になってしまいました。
ただ、予定ポイントには入れないかもしれないが、「釣行会」として参加希望の人は。。。ということになりました。

 

当初、講習会になぜ参加しようとしたのか。。。。
内田の場合、スローピッチジャークは、カプリスが出た頃から見よう見まねでやってはおりましたが、完全に自己流!
「釣った」ではなく、「釣れた」のパターンが多い中、ここまでスローピッチが普及するとは思いもせず。。。。
さすがに自分もいつまでも自己流で、周りについていけないのは悲しすぎるので、あらゆるプライドを捨てて参加を決意しました!

船長に手取り足取り(笑) 理論とロッド操作を教わり、修正してもらい、

弊社ホームページの写真素材の撮影をしてもらった、SFC浦上アドバイザーに、いろんなジグの動きやパターンを教えてもらい、
ブルーウォーターハウスの廣瀬店長には、癖を治すためのコツを教えてもらい。。。。
ここに来て、初めてスローピッチジャークの入り口に立てたか立ててないかのような気がします。ありがとうございました!
ここまで基本に忠実さが必要な釣りは、正直すごいな、面白いなと実感しました。

写真のアコウはサイズはイマイチですが、昨日の中で唯一「アコウを狙ってアコウを釣った」嬉しい1本でした。

釣ったと言える魚を増やしていくのが目標かな(笑

 


リリースの雰囲気が巷で多いですが、自分は要る分はありがたく持って帰って食べます。下手くそだから食べきれないほど釣れないですし(笑
ご近所に配る分まであれば十分です!
そんな中も、口だけに綺麗にかかっていたヤズはリリースしました。(青物はたくさんあっても食べきれません)

本日この後、皆様からのお問い合わせの電話だけは繋げて、魚の下処理を進めて、一部は今日食べます♪

 

当日の詳しい状況は、後日IZANAGIさんの釣果情報にアップされると思います!
釣行会、講習会も随時企画がありますので、初めての方や、自分のように「自己流」の方は一度参加されて見られるのもいいと思います!!!
昨日教わったことを反復練習して、上手に動かせるように頑張らないとですね。

タックルデータ
ロッド:スロージャーカー 1.5oz 2oz

リール:BHL50Hi(17) BHL30Hi

ジグ:いつもは各社さんのジグを多種多様に使いますが、今回はSFCさんのクランキー、レクター、アビスを使って特徴と動きを教わりました!

たまには釣りのお話もということで。。。。

 

リールメンテナンスドットコム 内田

 

臨時休業のお知らせ

2017.10.07

 


10月7日(土)は、釣行のため臨時休業とさせていただきます。
大変恐れ入りますが、メールで頂戴したお問い合わせには7日(日)以降に随時対応させていただきます。
お電話でお問い合わせのお客様は恐れ入りますが、同じく7日(日)以降に再度お問い合わせをお願いいたします。


フリクションリング劣化だけではなかった!

2017.10.06

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

 

シマノのリール、特に2004年より前のリールに多いのですが、「久しぶりに使ったら、回転できないくらい重くなっている」「ゴムが挟まったように重たい」「回転枠の下から黒い物体が出てきて、回転が悪くなっている」と言うご相談をよく受けます。
これは、ベールを起こした時に回転枠が回らないようにブレーキをかける役目の部品、俗に言うフリクションリングの劣化・加水分解による回転阻害が原因であることが非常に多いです。(稀に違う部分の不具合である場合もあります)

 

回転枠を外したらこんな感じです。

 

 

 

年式の古い機種で、部品生産終了しているものは、部品が手配できませんので、「交換」は不可能なのですが、この劣化したフリクションリングを取り外してクリーニングすれば、回転は元どおりスムーズになります。

フリクションリングがないとハンドルを回した時にブレーキにならず、ベールがストッパーまで回転しベールをおこしにくくなります。

フリクションリングがないことにより、通常使用に問題はありませんが、キャスト後のベールを起こす作業をマニュアル(指でベールを起こす)で使用する分には全く問題なしです。
ジギングなんかだと特に問題ないですね。

 

 

例外で、01ステラSWシリーズ互換 8000番、6000番、20000番(10000番)のフリクションリングは、メーカーから大量に在庫として仕入れていますので、対応可能です。

詳しくはお問い合わせください。

フリクションリングの在庫はなくなりました。

 

同じような症状でお問い合わせいただいた場合は、まずフリクションリングを疑うのですが、ここ1〜2週間でまた違う例がありました。

機種は07ステラ。

こちらもすでに部品生産終了機種なのですが、この機種のフリクションリングは、素材と機能が違うので、あまり劣化したり引っかかることが少ないのですが、

お客様ご了承のうえで作業を進めると。。。

 

 

写真の下の部分、回転枠の飾り枠の内側の爪が折れて、中で遊んでコロコロし、回転を阻害してました。

1〜2週間で2県続きましたので、今後も結構出てくる可能性があるのかなと。。。

これに関しても、部品交換はできませんが、あくまで装飾部品であり、またネジできちんと止まっていますので外れたりガタガタすることはありません。

 

生産終了機種でも、このように状況が修復できることもあります。

あくまで分解してから判明することなので、ご依頼にはリスクがあるとこと、分解検証には工賃がかかりますので、ご了承のうえお申し込みをお願いします。

お持ちの古い機種が修復できるかどうかは、私どもとしても実物を拝見しないとなんともと言うのが正直なところですが、

ある程度の症状はお電話やメールでも予測を立てることができます。「全く無理です」とうことであれば、検査で送っていただくリスクも無くなりますので、

ひとまずはリールの年式機種と症状を事前に詳しくお聞かせください。

 

 

リールメンテナンスドットコム 内田

 
 

ソアレから出るカエルの鳴き声!

2017.10.04

みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
シマノのソアレで、「カエルの鳴き声がする」「ケロケロ、ゲロゲロ音がする」というご意見をいただくことがあります。

本日も1台、13ソアレの作業の予定があったので、確認してみるとやはりケロケロ鳴いています。
これは全く不具合ではなく、構造上の仕方がない機械音で、調整やオーバーホールでは修正できません。

 

こちらのリールは、ベアリング不良2個ほどありましたが、大きな問題や不具合はありませんでした。

 


また、ソアレの改造でこの写真のウォームシャフト部分の改造のご相談があります。

プラスチックのカラーをベアリングにし、シャフトピンもベアリング仕様にするという改造。

弊社ではこの改造はお断りしております。実際、過去にお客様と協力して調整したことがありますが、ベアリングにより感度が上がり、逆にウォームシャフトのノイズをたくさん拾ってしまい、かなり悪いフィーリングになってしまいます。

実際、挑戦されてブログでアップなどされておられる方もいらっしゃいますが、そのほとんどが失敗。。。。
やはりある程度のところは設計通りが一番いいようですね。

リールメンテナンスドットコム 内田

オシアジガーのスプールベアリング

2017.10.03

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
「オシアジガーのスプールベアリングを自分で外せないんですが、そちらでは交換可能ですか?」というご相談を受けることがあります。
弊社では、特殊工具を所持しておりますので、写真のように交換が可能です。(写真は旧オシアジガーNR1500P)
旧オシアジガー、11オシアジガー、現行オシアジガー全て対応可能です。
オシアジガーを使っていてゴリゴリし始めたということで、ギヤの破損を心配されるユーザーさんも多いですが、よほどの負荷がかかったりしない限りはギヤは大丈夫です。ほとんどが複数のベアリング磨耗によるもので、スプールフリーにも、巻き心地にも影響するのがこのスプールベアリングなので、回転が微妙だったりザラザラしていたら即交換がおすすめです。

※弊社でオーバーホールを受けていただく際の専用工具ですので、貸し出しは行っておりません。
また、ご自分である程度作業される方へは、スプールだけ送っていただければその部分のみの交換も可能です。

オシアジガーで通常オーバーホール工賃5,800円(税別)+不具合部品代実費のところ、スプールベアリング交換のみの場合は、2,500円(税別)+ベアリング代となります。
本体で送っていただいた場合は、最初からの分解が必要ですので、オーバーホールでの受付となります。あくまでスプールのみでおっていただいた場合の料金です。

ベアリングは弊社オリジナルの超高耐食の防錆ベアリングを常備しております。ヘッジホッグさんにもありません。純正よりサビに強いです!

1個1,100円(税別)です。ベアリング単品の販売はできませんのでご了承ください。

 

リールメンテナンスドットコム 内田

カスタムメーカーのお手伝いもさせていただいております。

2017.10.02

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、弊社ではスタジオオーシャンマーク様のピットインサービスのお手伝いをさせていただいております。
ブルーヘブン、オーシャングリップ、スプールのオーバーホールをさせていただいております。
これらの製品についてはお仕事の関係上、弊社へ直接お問い合わせいただいても、作業を受付できません。

スタジオオーシャンマーク製品のアフターサービスお申し込みは、こちらで確認ができます。

以前は、ショップさん経由などでアフターサービスの受付を行なっていたのですが、
ブルーヘブンの一部機種及び諸条件対応に限り、定額料金で、直接発送で受付可能な新しいサービスがスタートしました。
詳しくは、ブルーヘブンOHシャトルサービスをご覧ください。

小さな中古釣具店のサービスの一部で始めた弊社でしたが、一般のお客様からのご依頼はもちろん、近年、弊社の整備技術を認めていただけるようになり、国内のカスタムメーカーのアフターサービスや、海外リールの販売代理店のアフターサービスを任せていただけるまでに成長いたしました。
スタジオオーシャンマークさんとの提携作業もそのうちの一つです。
全てのジャンルのリールをお任せいただけますが、特にオフショアで使うリールや、レバードラグのリールの知識は、他社さんにはないものがあると自負しております。
オーバーホールご依頼の検討材料の一つとしてお考えいただけますと幸いです。

リールメンテナンスドットコム 内田

自分で分解したら元に戻せなくなった

2017.10.01

 

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

 

・自分でも出来るはずだからちょっとオーバーホールにも挑戦してみよう。

・メーカーや業者に出すなんてもったいないから、自分でオーバーホールしてみよう。

・機械いじりは得意だから、リールだって問題ない!

 

という感じで、リールのオーバーホール作業に挑戦されるチャレンジャーはたくさんいらっしゃるようで。。。。。。

 

毎月、5〜6台は、バラバラのままのリールが送られてきます!

 

分解した時の写真を撮り忘れて申し訳ないのですが、今回上の写真 01ステラSW4000PGは、組み込まれてひとまず可動する状態で送られてきました。

今回のユーザーさんは、ある程度は知識をお持ちのようで、「分解とオーバーホールは出来たんだけど、組み込む時どうやらシムの位置や部品の向きがあっていないのか、オシレートするとノイズが出るんです。」とのこと。

厄介なのは、01ステラSWシリーズは、メーカーの部品生産終了機種であることです。

ただの組み込みミスで済めばいいのですが、オシレートギヤやオシレートピンが磨耗していたり、ユーザーさんのミスで必要な部品を無くしておられるかもしれません。

作業前に、ユーザーさんに、最悪の場合は修復できないかもしれない、検査費用は頂戴する旨ご了承いただき、作業を進めました。

 

結果、ピニオンギヤとベアリングを抑えるプレートのはめ込み位置のミス、オシレートギヤ付近のシム調整ミス、ピニオンギヤへの余分なシムはめ込み、などが原因で今回の不具合が起きていたようで、組み直しでバッチリ不具合は修復できました!

不具合箇所が修復できましたので、他に悪かったベアリングも交換し、お預かり前より格段にフィーリングがよくなり、ユーザーさんのご心配の不具合も解消できました!

 

リールメンテナンスドットコムでは、メーカーの生産終了という理由でオーバーホールを受け付けてもらえないリールの作業も、「条件付き」ではありますが、作業可能です。

こちらをご参照いただき、ご不明な部分は事前に必ずお問い合わせをお願いいたします。

 

リールメンテナンスドットコム 内田

 

完全分解、全洗浄のフルオーバーホールが基本です。

2017.09.30

みなさんこんばんは!リールメンテナンスドットコムの内田です。
本日も多数のお問い合わせをいただきましてありがとうございます。

 

時々お客様より、「スプールもクリーニングしてもらえるんですか?」とご意見いただくことがありますが、

弊社のオーバーホールは、全部品の分解、洗浄、グリスアップ、調整まで含んだ作業がセットです。スプールももちろんクリーニングいたします。

 

 

そして、バラバラになった部品の内、洗浄可能な部品は全て洗浄します。

弊社では業務用の超音波洗浄機を使用しています。メガネ用のクリーナーとはレベルが違いますよ!(笑

 

 

ベアリングも全てチェックツールで回転チェック。フィーリングが微妙なものは、一旦脱脂洗浄します。

一般のユーザーさんは外でやりましょう。

 

 

脱脂洗浄したベアリングはベアリング専用オイルを注油し、使えるように回復したら採用ですが、

ゴロゴロするようだったら、交換です。何でもかんでも交換している訳ではありません。チェックして完全にダメなものだけ交換しています。

 

 

 

ベアリングは消耗品ですので、弊社の作業上では、不具合ベアリングは一旦交換して、オーバーホール、組み込みを行います。

組み込みテスト後、フィーリングに問題なければそこで完成!

ゴロ感や不具合があるようでしたら、部品を検証し、費用を見積もります。そして、お客様へ価格と金額を確認させていただいた上でメーカーへ発注します。

必要最低限の部品交換で済むように、少し面倒ですがこのような流れで作業を進めています。

 

リールメンテナンスドットコム 内田雅和

テキストのコピーはできません。