スピニングリールを使っていて、「しゃくったりした時に、カチャカチャと音がする」という事例です。
大型スピニングでも小型スピニングでも同じようにあります。
これはメインギヤのスラスト方向の遊びが原因です。いわゆる「クリアランス」というものです。
この遊びは必ず必要で、車のハンドルに遊びがあるのと同じようなものです。(構造的・理論的にいうと厳密には違います)
この遊びは、クリアランス調整で詰めたり開けたりすることができます。
クリアランス調整が必要なのは、ベアリングやギヤが入っている部品、つまりボディやベアリングといった部品に部品公差という差が生じるためです。部品公差については、検索などでお調べください。
1ミリ以下の誤差ですが、人間の感覚はこのわずかな隙間を感じることができますし、隙間の詰め方でギヤのノイズがダイレクトに手元に伝わってしまうこともあります。
弊社では、オーバーホール時、ベアリング交換を行い、ギヤのクリアランスが良くない時は、必ずクリアランス調整を行なっております。特に別途費用は頂戴しておりません。
では、あなたのリールのクリアランスが「正常」なのか「異常」なのかを判断するには、どうすればいいのでしょうか。
以下を基準に考えていただくといいかと思います。
生産時にクリアランス調整されて出荷されますので、ほとんどの場合は正常範囲です。稀に出荷時の調整が甘いものがあります。同じ機種の新品と比べて明らかに隙間や遊びが大きいようでしたら一度お問い合わせください。
異常がある場合と正常な場合と両方考えられます。特に前オーナーが分解をしたり部品交換をした場合は、クリアランスがうまく調整されていない場合があります。弊社オーバーホールで修復可能な場合があります。
使用過程でクリアランスが空いてくることはあまりありませんが、ギヤの表面磨耗やグリス切れなどで音が大きくなることはあります。
弊社オーバーホールで修復可能な場合があります。
弊社へご依頼いただく場合は、あなたのリールのクリアランスが正常かどうかの検査を含めて作業を行います。