みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコムの内田です。
代休を頂戴いたしまして、昨日より営業再開しております。
代休の間、毎年恒例の沖縄遠征でしたが、釣果は聞かないでください(泣
詳しくはFacebookの私個人のタイムラインでアップしています。
営業再開して、早速の要注意物件です。
18ステラ1000SSS
ご自分で分解なさったということで、ローラークラッチまで分解されて、バラバラ状態で組めなくなったとのことでのご依頼でした。
実はこの部品、メーカー修理対応部品なんです。
なので、みなさんが分解に挑戦されて、失敗した!バラバラにしてしまった!なんてことがあると、
釣具屋さんで部品だけ入れてもらって購入、なんてことが出来ません。
ご存知グローブライドの製品も、ギヤやマグシールドなんかは、※1のメーカー修理対応部品ですが、これと同じ扱いのようです。
グローブライドの修理対応部品は、過去に何度となく仕入れ交渉をしましたが、一切取り合っていただけませんでした。
ただし、修理対応部品の交換依頼に出すと、交換手数料(工賃)はサービスしていただけます。ありがたいですね。
ただ、メーカー作業なので時間がかかっちゃいます。。。
では、なぜこのような写真が撮れるのか?????
ズバリ、シマノさん、弊社からのお願いでノークレームノーリターンで特別に修理対応部品も出していただけています!
これは本当にありがたいことです。
シマノ製品の修理対応といえば、過去に旧オシアジガーのメインシャフトなどがありましたが、これも出していただけていました!
表題の、「分解要注意」は、一般の方が部品仕入れができないことと同時に、
結構取り扱いに気を使う点です。
分解時と、はめ込み時にコツと勇気が必要です。この勇気のほうがかなり重要で、勇気を超えて余計なことをすると、ワンウェイはバラバラ事件になります。
難しいことは考えずに、この機種はメーカーオーバーホールや弊社へ出してくださいね!ということですよ。。。。
特段大きな問題はなかったですが、
1000番代、2000Cは使うジャンルがジャンルのため、シビアなフィーリングには追いつけないリールがまだまだあるのが現状です。
普通に巻けば気にならないけど、スローリトリーブで少しだけ「ザラザラ」ってやつですね。
以前のモデルよりかなり解消されてきましたが、どうしても金属接触部分の摩擦感はリールの永年の課題だと思います。
フィッシングショーでもメーカーさんとガッツリこのことを話し、妥協点がどうしても存在することは完全に体に身についているので、
お客様にも「これは異常、こえは正常範囲内」という説明を自信を持ってさせていただいてます。
スピニングのフィーリングの違和感は、
機械ものであるがゆえの仕方なさと、
メーカーが提案する釣りのジャンルが多様化し、そのために専用タックルを売り出していること、
この2点間の隙間が生み出していると言っても過言ではありません。
メーカーは売りたいから、多少の過剰宣伝をしてでも、「素晴らしいシルキーなリールができた」と宣伝します。
10年前に比べると、格段に素晴らしいフィーリングになりました。
ただ、ユーザー側も「どれが正解」かわからない状態でリールを手に入れ、実際に使ってみて、「なんか想像と違うぞ」という違和感を抱いてしまうユーザーが多いのも現状です。だから、弊社への相談も絶えません。
身近なショップの店員さんでも「これが正解」という感じをつかめていないスタッフさんが非常に多いようにも感じます。
弊社でよくアドバイスさせていただくときに、
・在庫を何台か触って、個体差があることを把握しましょう
・中古も新品も、出来るだけ通信販売は避けて、ショップで手にとって購入しましょう。特に中古は絶対店頭で確認!
・フィーリングを比べる時は、同じ機種、同じ年式のもので比べて結論を出してください。違機種、違年式で比べるのは正解ではありません!
この3点をお話ししています。
自分のリールが正常なのか、異常なのか迷ったら、まずはこれらのことを確かめていただいて、
それでも解決しなければ、弊社へお問い合わせいただければ、割と答えが出やすいですよ!
リールメンテナンスドットコム 内田