みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコム の内田です。
作業はもちろん毎日しているのですが(笑)、久しぶりの投稿です。
本日のご紹介は、18イグジストLT4000-CXH
マグシールド+モノコックボディで、ますます一般的なユーザーさんはまず分解できないような状態のリールになってしまいました。。。。
個人的には、ネジの少ないリール好きなので、見た目的には美しい。。。。と感じてしまいました!
まずは、ハンドル部分の分解、洗浄。
使用1年程度で、ハンドルノブ問題なしでした。
写真は割愛します。
続いて、ドラグ部分の作業です。
分解されたことがる方はご存知だと思いますが、写真のように、
「まるでシマノ」
なドラグ構成になってます。ドラグワッシャーも間の座金も、そしてスプールに内蔵のベアリング、スプール受けのクリック機構も、
すべて
「まるでシマノ」
でも、白いフエルトのドラグワッシャーは、ATDなので、普通のドラググリス塗布では機能を損ないます。
潰れたり、ドラググリスが水分で飛んでしまった時は、ATDドラグワッシャーの交換が必要になります。
今回のお客様のリールは、交換必要ありませんでした。ので、周りについた汚れやワッシャーカスをクリーニングして完了です。
さて、お問い合わせの時にもよくご質問のある
「マグシールド搭載機種でも作業してもらえるんですか?」
の写真です。
「問題なく作業出来ます。」
写真は、ラインローラー 部分です。
ラインローラー 本体+ベアリングを上下に2個、その間にシムワッシャー、ベアリングをマグシールドユニットで挟み込んでる構成です。
マグシールドユニットと言っても、磁気を帯びた部品+マグオイル塗布の構成です。
マグシールドを分解するとダメですよ!っていうのは、このマグオイルが漏れ出してしまうこと。
写真でも茶黒く濡れてるのがわかりますよね。
弊社では、2年ほどテストも兼ねて、弊社オリジナルのマグオイルを使用しています。
今の所問題になったことはないですし、むしろ少しスムーズになるかな?という印象です。
どうしても純正にこだわるお客様へは、マグシールドユニットは純正で交換します。ただ、メーカー作業の対応になるので、メーカー出しになり、時間がかかかります。
今の所、弊社ではこのオリジナルの磁性オイルは、普通の注油の感覚と同じ扱いで無料でやってますが、結構このオイルの仕入れ値が高いので。。。
将来的には有料にする予定です。だって、マグオイル漏れちゃうのは、私のせいではないですから(笑
上の写真は、磁性オイルを含ませた後なので茶黒くギラギラしてますが、分解した時はだいたいマグオイル飛んでることが多いです。。。
ラインローラー にマグシールドが搭載されているリールは、外部からラインローラーへの注油は出来ません。
分解すれば、ベアリング交換出来ますし、ベアリングへの注油は出来ますが、マグオイルが手にバリバリ付きます(笑)
慣れていない方は分解はお勧めしません。メーカーオーバーホールか、ウチに出してください!
ちなみに、今回、このベアリング2個とも塩が噛んでゴリゴリ、シャーシャーでした。
洗浄+注油でも復活できなかったので、ベアリング交換させていただきました。
そして、某 10年式ソル○ィ○や、キャ○リ○のリコールで一躍有名になってしまった、弊社。。。じゃなくて、
メインのマグシールドユニットです。
ユニット自体、正直、
すっごく向上してる!!!!!!
という感想です。
ここでは技術的かつ大人な事情で割愛しますが、良くなってます。
通常、ここのメインのユニットのマグオイルが飛んでいる時は、同じくオリジナル磁性オイル注油か、純正マグユニット交換のご提案をするのですが、
今回は全く交換不要でした。
そして、どこから分解してギヤ出すの?的なものコックボディは、
このようにして分解します!
専用工具必須です!
技術屋さんは、治具と呼びます。
知り合いの船長さんに作ってもらいました!
ネットでいろんな代わりの工具やアイデアで分解できるよと書いてあるらしいですが、
絶対に傷がつきます!!!!!!!!!
分解は諦めて、メーカーかウチに出してください(笑)
ギヤを挟んで、左右とも分解には専用工具必須です。
特に写真のように右側のエンジンプレートの下は、オシレートギヤを支えるユニットになってて、むちゃくちゃ重要な部品です。
以前にもまして、ベアリング外し、ドライブギヤ外しは慎重な作業が必要。
作業に慣れていない方は、挑戦をお控えいただいた方が賢明だと思います。。。。
そして、最後にバラッッバラにして、洗浄、洗浄です!
割と綺麗でしたが、しっかり脱脂して、新たにグリスアップ、オイルアップし作業完了です!
今年は、まだまだ隠し球がありますwww
サービス向上も含めて、技術的挑戦色々やっていきます!
お楽しみに!
リールメンテナンスドットコム 内田