そのリールのベール、本当に下がってる??

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

「ベール下がりがあるんですけど、見ていただけますか?」というご質問を頂戴することがあります。

 

まずは、こちらの写真をご覧ください。

 

 

がっつり下がっていないのでわかりにくいですが、ベール自体が少し下に反っています。

写真はダイワの12イグジストですが、ダイワだけではなくシマノでも起こりえる現象です。

このような場合は、ほとんど「手曲げ修正」で修復できます。反りがひどいと、ベールを起こすとスプールに当たってしまうこともあります。

逆に当たらなければ、ラインの巻き取りなどにはほとんど影響はありません。リールをじっくり見ないとわからないのと特段不具合現象が起きないのでで、気がつかないことが多いです。

このような、ベールの金属部分の曲がり、反りは、リールケースに入れて運搬途中に力が加わって曲がってしまうことがほとんどです。

力加減さえ間違えなければ、どなたでも修正できますので、「ん?下がってる?」と思われたら横から360度見回して、少しずつ曲げて見てください。

この時のご注意点!ダイワのエアベールは中空なので、力加減を間違えたり、なんども曲げ反りを繰り返すと、「ポキっ」っと折れます。。。。

シマノも曲げ加工しやすいですが、やりすぎるとグニャグニャベールになってしまうのでご注意を!!!!

 

ダイワ製品で多いのが次のパターンです。

この写真をご覧ください。

 

 

ちなみに、これは「正常」のパターンですが、

写真のベールアームの取り付け穴が磨耗して、写真でいうと左下の方向へ、まさに「下がっている」ことが結構あります。

取り付け穴は、次の写真のところです。

 

 

ドライバーで指している部分の穴です。

機種により、この穴にプラスチックのカラーが施され、磨耗対策はされていますが、釣りで常時稼働しますので、どうしても磨耗してしまいます。

 

ベールアームが下がった状態で使用すると、ラインがよれたり、巻きにムラが出てライントラブルになることが多いです。

ここはみなさん、結構チェックしておいたほうがいいと思いますよ。

 

また、ラインローラーのBBチューンをご自分で作業されたユーザーさんのリールで、ベールが下がるのではなく、ラインローラーの角度が変わってしまっているリールが時々あります。取り付け位置を正確に取り付けしないとよくなりますので、注意して取り付けていただくか、不安な時は作業を弊社へご依頼いただければ、きちんと取り付けさせていただきます。

 

リールメンテナンスドットコム 内田

 

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