整備日誌

夏季休業のお知らせ

2024.08.06

2024年8月10日(土)から2024年8月15日(木)まで夏季休業を頂戴いたします。

休業期間中はお問合せおよび整備依頼の受付を一時停止しております。

2024年8月16日(金)より受付を再開いたしますので、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

リールメンテナンスドットコム スタッフ一同

22ステラの作業受付について

2024.07.31

みなさんこんにちは!リールメンテナンスドットコム代表の内田です。

22ステラの不具合の件、お客様からご意見いただいて気がつきました。

その後をアップしていなかったですね。

 

現在、22ステラの整備は問題なく受付させていただいております。

また、前回取り上げたトラブルよりも、ギアへの負担大でギア交換が必要な案件の方が多いような気がします。

 

ほとんどのトラブルは、解決できますが、

1点、スーパースローオシュレート、超密巻きというリールの特性上、キャスト力が強めになってしまう釣りにはあまり向いていないかなという見解です。弊社でもスタッフ間で実際に使用していますが、油断するとボワッとライントラブルが起きてしまいます。

ラインの種類やラインストック時のテンション、サミング及びキャストコントロールなど、環境と技術を整えてもライントラブルが起きる時は起きます。。。。。

技術面は、私もスタッフも下手くそなんでしょう。ハイ。

でも、「誰が使っても使いやすい」道具であるべきではないでしょうか。メンテ屋の個人的見解ですが。。。。

この件については、チューニングや調整では修正できません。ご了承くださいませ。

 

リールメンテナンスドットコム 代表 内田雅和

14ステラの部品の件訂正します

2024.05.08

みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコム の内田です。

5月8日に「生産終了」とお伝えした14ステラですが、生産終了扱いからまた復活しています。

GW前後で、シマノ内部でのデーター変更等があったようです。

今のことろ部品は手配できるようになっていますが、実際に注文や問い合わせを入れると、「生産終了」の表記のある部品が出てくるようです。

当面の間は個別に問い合わせしますので、14ステラお申し込みのお客様はご注意くださいませ。

リールメンテナンスドットコム  代表 内田

 

無理な調整は禁物です

2024.03.27

みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコム 代表の内田です。

最近、ご自身で調整されたり、他業者様で調整された後の不具合が頻発しており、ご注意いただきたいのでブログ掲載をさせていただきます。

シマノのステラ等で、最近の機種は曲げワッシャーを採用していいるものが結構あります。

18ステラを例にご説明いたします。

図面はシマノさん公式ページより画像を拝借いたしました。

18ステラC2000SHGです。

 

ピニオンギアの下No.0061と

ウォームシャフトの後ろNO.0098に

曲げワッシャーが採用されているのが純正状態です。

注釈でもある通り、座金は図面通りではないことは多々あるのですが、この2箇所はもれなく入っています。

また、大変重要な役割を果たしています。

 

曲げワッシャーを採用している意味を理解していれば誰でもわかることなのですが、

振動防止をしつつ、スプリングのような機能があるため、絶妙なクリアランスをキープできます。

最近、この曲げワッシャーを取り外して、シムを詰め込み遊びを詰める一般のお客様、

そして他業者様がおられるようで、回転が重い等の症状で弊社へお持ち込みになられることが増えてまいりました。

 

交換する理由として、

・曲げワッシャーが悪さをしてザラザラしたフィーリングを起こしている

・スプリングだから押す力があり重くなる

・普通のシム調整をした方がきっちり詰めることができる

などが理由のようですが、考えが完全に間違っています。

 

細かいところが多く全てを語ることは時間と文章的に難しいですが、

曲げワッシャーは外さないでください

というのが弊社の考え、結論です。

 

曲げワッシャーを外してザラ感は消えましたか?

ワッシャーを詰めてきっちり遊ばないようになった反面、回転が重くなってませんか?

重くならないまでシムを抜いたら、クリアランスがスカスカして来ませんか?

 

改造を考えた着眼点やアイデアは良いかと思いますが、組み込んでの検証が甘すぎると思います。

また、机上だけの検証で、実証ができていない改造はお金をとって施工するのはいかがなものかと。。。。。

曲げワッシャーを一度戻して、他の原因を精査すると、感じておられる不具合の原因が見えてくるはずです。

 

ちょっと辛口になりましたが、

結局困るのはお金を出して整備したお客様、ブログの情報だけ取り込んで自身で意味のない改造をおこなったお客様自身です。

気をつけましょうね。。。。。。

 

リールメンテナンスドットコム 

代表 内田雅和

 

臨時休業のお知らせ

2024.03.04

みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコムです。

2024年3月7日(木)から3月10日(日)まで臨時休業をいただきます。
休業期間中はお電話並びにフォームからの受付を一時停止しております。
3月11日(月)より受付を再開いたしますので、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

 

リールメンテナンスドットコム

年末年始休業のお知らせ

2023.11.04

2023年12月28日(木)から2024年1月7日(日)まで冬季休業を頂戴いたします。

休業期間中はお問合せおよび整備依頼の受付を一時停止しております。

2024年1月8日(月)より受付を再開いたしますので、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

リールメンテナンスドットコム スタッフ一同

臨時休業のお知らせ

2023.04.26

みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコム です。

2023年5月8日(月)から2023年5月11日(木)まで夏季休業を頂戴いたします。休業期間中にお問い合わせいただきました内容へのお返事は、5月12日(金)より順次ご対応させていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

リールメンテナンスドットコム スタッフ一同

技術料値上げのお知らせ

2023.01.24

昨今の原材料費の高騰、諸経費の値上がりにより、2023年2月1日お申し込み分より技術料を値上げさせていただきます。

今回の改定でお客様のご負担が大きくなってしまいますことを心よりお詫び申し上げるとともに、ご理解をいただき、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

20ソルティガの考察

2022.10.25

みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコム の内田です。

発売されてやっとという感じですが、20ソルティガのご依頼が増えてきましたので、弊社なりの考察をブログに書き留めさせていただきます。

ハンドルノブのねじ込み構造、スプールのドラグワシャーの構造などは、某カスタムメーカーの製品に寄ってきたかなという感じを受けました。多枚数に行ったり、ドラグワッシャーの径を大きくしたり、ツルツルカーボンやら、クロスカーボンやら、素材の変化があったり。。。。。シマノさんもダイワさんもドラグ構造は常に変化してますね!良いバランス構造の方向に向かって進化しているのですごくいいことだと思います♪

 

スプール構造が変わったので、スプール受けがまるでシマノ状態になりました。

ラインローラーは小さいスピニングと同じマグシールド構造。以前のソルティガのようなマグシールドベアリングから変更です。個人的には通常ベアリング+マグの構造は、ダイワ製品としては正解でないかな?と感じています。
自分でメンテしたい人には面倒な構造ではありますが、ベアリングがJISサイズなのでメーカー純正でもお好みのベアリングでも交換できるのはいいですね。ただ、5*8*2.5のオープンなのが???なんですが(笑 



モノコックボディなので、エンジンカバー分解は治具が必要です。ソルティガ全種類、ダイワ製品全種類のエンジンカバーの治具作りました。なかなかの製作費用でしたが、これがないと仕事になりません(笑
ドライブギヤの歯面はあえて撮影していません。ギヤが以前のデジギア、ハイパーデジギアより当たりが柔らかくなったような気がします。これも歯面構造の影響、素材の影響だと思いますが、まだ依頼数が少ないのでギア交換になったケースがありません。摩耗したゴリ感がどんな感じになるのか触ってみたいところです。

 

今回のお客様のリールはかなりコンディションが良かったので、使用過程で出やすい不具合の検証材料にはなりませんでしたが、コンディションが良い回数使用品の状態をしっかり把握できて大変参考になりました。
千葉のM様、ご依頼誠にありがとうございます!

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いつもの通りですが、特定メーカーの誹謗中傷等の意味合いは持っておりません。表現に問題があれば速やかに訂正いたしますのでご指摘ください。

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みなさまへご注意事項

最近、弊社のサイトを模倣した同業他社がたくさん増えてきました。同業さんが増えていくことをとやかく言う権利は弊社にはありませんが、キャッチコピーや規約の文言等をそっくりそのままコピーされるのはいかがかなと思います。また、最近では「模倣」を超えて「紛らわしい」サイトも出現しました。
弊社サイト名:リールメンテナンスドットコム に対し、紛らわしいサイト:リールオーバーホール.comなるサイトが出現しております。紛らわしすぎですよね。。。。お客さまにご迷惑がかかっていることが続きましたので、ブログに掲載させていただきました。ご友人から弊社をご紹介されたお客様が間違ってあちらのサイトへアクセスし、リールを送る段階で住所が北九州でないことに気づき、弊社を探し直されたという方がお二方いらっしゃいました。
また、あちらのサイトへご依頼後、仕上がったリールのクレームを弊社へご連絡された方もいらっしゃいます。弊社と間違えてあちらのサイトへアクセスし、内田宛に質問をして間違いであることに気が付かれたお客様もいらっしゃいます。本当、困ったもんです。。。。。

また弊社サイトを模倣されておられる業者様へご注意事項です。既に気が付いておられるかもしれませんが、商標登録完了しております。この意味をよくお考えくださいね♪

 

ご依頼のお客様におかれましては、ホームページの名称や記載内容をしっかり確認していただき、お間違えのないようにお願いいたします。

 

リールメンテナンスドットコム  代表 内田雅和

 

 

22ステラの考察

2022.09.02

みなさんこんにちは。リールメンテナンスドットコムの内田です。
Facebookでは先行して取り上げましたが、22ステラのお問い合わせがあまりにも多く、その多さが10ソルティガリコールの比ではない量になってきましたので、改めてご紹介、弊社の意見を掲載させていただきます。

代表個人的にはシマノ大好き派です。
ソルティガのリコールの時もそうでしたが、特定メーカーや特定の機種の良し悪しを個人の判断基準で評価したものではなく、お客様のご意見、実際の不具合の状態検証、色々な方面への意見聴取、事実確認をもとにした記事内容となっております。何卒ご了承ください。

弊社で把握している不具合内容は大きく分けて3点です。

1.ライントラブル系の不具合

2.テンション高負荷時のオシレートノイズ

3.シャフトノイズ

 

先に結論申し上げます。
初期不良や個体差というより、今回は完全な設計不良があるのではと「想像」しております。リールをバラして機構や状態の検証を行うのは得意ですが、ものづくりに関しての知識はメーカー設計者さんほどの知識は持ち合わせていないので、あくまで「想像」です。
弊社では調整不能です。特に1と3はそれぞれ5台ほど検証し、2022年9月前半時点では「部品交換や調整で修復できない」という結論になり、お客さまへのお問合せには、作業お断りと状態のご意見をお話しさせていただいてます。

2.に関しては机上検証が難しいことと、同じご意見を伺う限りで分解するまでもなく動作不良だと思われる事案のため調整等の受注はお断りしています。

まとめますと、22ステラで巷で騒がれているトラブル、不具合系は、2022年9月前半のこの時点では少なくとも弊社では修復調整できないということになります。

 

「現時点」と何度もお話ししているのにはワケがあります。追ってご説明しますが、重要なことなので頭の片隅に留め置きください。

1.ライントラブル系の不具合

むちゃくちゃ遅いオシレートスピード+密巻き、ベールの形状、アームカムの構造やクリアランス、原因と考えられる部分はたくさんありそうですが、5台検証した共通見解は、アームカムの取り付けビス及びビスの入るローター側のねじ穴、クリアランスの問題がいちばんの原因のようです。使用過程でアームカムの取り付け部分の隙間が異常に空いてくるようです。ビスの締め込み、シム調整等で若干改善できるように思えたのですが、動作テスト100回程度で再度隙間が開きました。
過去にアームカムやベールの隙間ができるのは、08ステラSWや09ツインパワーの4000番、5000番で確認していますが、事後生産ラインでは改良されたようです。ネジとカラーの改良部品が出ました。いわゆる部品対策というやつですね。
今回の22ステラも「おそらく」対策部品出ると思います。2022年9月初旬の現時点ではまだ修正は難しい状況です。

2.テンション高負荷時のオシレートノイズ
今回厄介なのが、1オンスを超えるような超高負荷時には出ないが、シーバスでシンペンなどを引く時、潮の流れが噛んだタイミングだけでオシレートノイズが出るという意見あるいは似通ったご意見を本日まで30件ほどいただきました。
オシレートノイズとは、一定条件でスプールが上下するタイミングのいずれかで、「カタカタ」「コトコト」という正常ではない音と振動があるものを指します。特にウォームシャフトを縦方向に施したシマノのスピニングリールの大半は、正常であってもある程度のオシレートノイズが出てしまうのは、構造上の特徴なので仕方がないことなのですが、機械ものだからしょうがないでは済まされないレベルの音が出る場合は、不具合だと認識できます。年式や機種で違いますが、過去のシマノのスピニングリールではクロスギヤピン(オシレートギヤピン)にベアリングを搭載したものが多く、このベアリングが回転不良(錆びや負荷つぶれ)を起こすとオシレートノイズが出やすい傾向にありました。ベアリングを交換すれば素直に修復できるものはこれが原因です。2013年以降の大型ステラ、小型ステラ、ヴァンキ、ツインパなどの一部の機種ではウォームシャフトギヤの前後の位置調整、クリアランス調整でノイズが出たり、収めたりが出来るものが多くありました。ほとんどがピンにはベアリング非採用です。いずれも使用過程で出てきたものは部品交換やベアリング交換、位置調整で問題なく解決してきました。また、いずれも付加の大小にあまり大差なく、常時ノイズが出ますので、「不部品や調整に具合がある」と判断できていました。今回の事例は一定負荷のみで出るのが特徴です。
ウォームシャフト付近に今までなかったバネが採用されていたり、中間ギヤ等の形状がかなり設計変更されています。
先ほどのスローオシレートに関係してくると思いますが、同じご意見の件数があまりにも多いため、現時点で全て弊社での調整はお申し込みをお断りしております。

3.シャフトノイズ
19/20ステラSWの発売当初には同じ事例とお問合せ多かったです。
「油の切れた自転車のような音がする」「シャーではなくキコキコと表現できるようなノイズが出る」
といったようなものです。ローターナットとピニオンギヤの下部に設置されている樹脂製のカラーとシャフトの擦れ音のようなもののようです。19/20ステラSWは現在の販売個体や手配入手できる部品では改良されています。
このノイズに関しても、「おそらく」対策部品出ると思います。2022年9月初旬の現時点ではまだ修正は難しい状況です。

 

2010年製ソルティガではリコールが出ました。

発端は弊社へご依頼いただくリピーターのお客さまが20台持っているうち、最初の方に購入した10台がどれも同じように「回転が重い」ということから弊社へ作業のご相談がありました。
マグオイルが明らかに硬いものとサラサラしているものがあり、固くなっているものが通常使用に耐えれないほど回転が重いことを突き止めました。

ヘビーユーザであるこのお客さまをはじめ、同じ意見が多数メーカーに寄せられ、結果、特定ロットのソルティガやキャタリナがリコール対象となってしまいました。
メーカー発表の内容としては、「接着剤のはみだしによるもの」という説明で、納得できていないユーザーが多かったようですが、弊社の把握した内容では、ローターの下に配置されているマグシールドユニットの接着部分から、マグオイルへ成分がはみ出し、マグオイルが硬化状態になってしまったというものでした。
対策されたマグシールドユニットに交換すれば修復できます。
ダイワですごいなと思うのは、最近のマグユニットの精巧さです。確実にアップデートされてます。だから「マグ抜きは意味ないですよ」と弊社ブログで意見しているのはこのことなんです。

シマノは弊社の知る限りでは、電動リールのリコール、竿のリコール、08ステラSW等のアームローラーの無償交換以外ではこれといってリコールがないように思えます。(自転車は結構あるようです)
良い悪いではなくあくまで会社の方針でしょうから、弊社のような個人企業がどうのこうの意見をするものではないですが、過去の事例としてはリコールがほぼないのが現実であります。

次々に新製品を出して競争しなくてはならない現状の中、設計から実証テストしてフィードバック、改良後発売、という一連の流れの中で不具合検証とフィードバックがうまくいっていないうちに次の製品を出さないといけない現実、メーカーとしては大変なところだとは思います。車のように人命に関わる事故につながることは少ない(全くではないでしょうけど)所詮遊び道具であるとは思いますが、決して安い買い物ではありません。また一応、ステラなんですよね。フラッグシップモデルです。もう少しメーカーさんも頑張ってほしいかなと、ユーザであり外部業者の立場としては思ってしまいます。。。。
ステラ発売の後に出るツインパやヴァンキが発売初期からバリバリにきっちり出来ているのは、やはり色々改善されてから出るからなんでしょうか?よくわかりませんが、そのような気がしてなりません。。。。。

ただ、シマノのすごいところもあります。
ユーザーから出た意見は把握、検証し、最終的には以後何回後かのロットで、対策部品や調整部品が反映され、機種生産終了までにはバッチリのものが出来上がっています。新機種販売後、数年後の弊社での修理やオーバーホール作業で、「ああそういえば発売当初はなんか不具合あったよね」という機種も、部品を交換すればバシッと決まる仕上がりになるのです。


今回は、「お店で在庫を並べて巻き比べてみてください」があまり通用しなくなってきたようなので、あえて記事にさせていただきました。新機種選定の際のご参考になれば幸いです。


リールメンテナンスドットコム 
変態リール親父 内田

テキストのコピーはできません。