ドラグワッシャーのヘタリを外から確認する方法

みんさんこんにちは!リールメンテナンスドットコムの内田です。

弊社では、「全分解・全洗浄・グリスアップ・調整のフルオーバーホール」という言葉を使いますが、スピニングリールのスプールの分解清掃も含まれています。

 

その際に、ドラグワッシャーのチェックはもちろん含まれますが、目視で明らかに磨耗していたり、変形していない限りは弊社からの交換のご提案はしておりません。

特にカーボンディスクドラグは、ある程度の厚みとドラググリスがしっかり効いていれば力はそこまで落ちません。厚みに関してはかなり目視では確認しづらいです。

ドラグに関しては、気なることがありましたら、必ず整備依頼書でコメントいただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

さて、今回の事例は、ダイワセルテートのドラグワッシャーの事例です。

ATD含め、フエルト素材のドラグワッシャは、磨耗してくるとフエルトの素材が布クズのようにスプール内にたまったり、淵からはみ出してきます。

フエルト素材は明らかな磨耗をするので、見た目にもすぐにわかります。

 

 

スプールからドラグノブを外して写真のように少し斜めからのぞいて見てください。

写真は極端な例ですが、ドラグリング(針金みたいなストッパー)とドラグラチェット(カリカリ音がする金色のふた)の間が結構空いてるのがわかりますでしょうか。
この状態だと、かなりドラグワッシャーがすり減ってます。

ドラグもかなり締めないと効かないはずです。

 

 

開けてみるとこうなっておりました。

 

 

指に2種類挟んでいます。

左側が磨耗したドラグワッシャです。磨耗というより潰れてぺちゃんこ、紙みたいに硬くなっています。

右が新品のドラグワッシャ。倍以上厚みがあります。

これにドラグワッシャー素材に適合するドラググリスを使ってグリスアップして組み込みます。

もちろん、スプールのクリーニングを行なった後ですよ!

 

 

そして、ドラグワッシャが正常だと、外観からも一目でわかります。

 

新品のドラグワッシャが入りましたので、先ほどのドラグリング(針金みたいなストッパー)とドラグラチェット(カリカリ音がする金色のふた)の間はほぼ空いていません。

 

使っていくうちにすり減りますので、ここが下がっていきますが、目視で何ミリ減ったら交換という基準ではなく、

ユーザーさんの感覚で「ドラグノブを結構締めないと効かなくなった」とお感じになった時期が、ワッシャーの交換時期の目安だとお考えいただければ大丈夫です。

 

あくまで、ダイワのスピニングリール、かつフエルトワッシャ採用のドラグの一例です。

シマノのリールでもフエルトワッシャを採用している機種は多いですが、ダイワほど見た目ではわかりにくい場合があります。

シマノの場合は、フエルトのカスがかなりラチェット部に出てきたなと思ったら、結構すり減っている場合が多いです。

大型機種はクロスもしくは平坦のカーボンワッシャーが多いです。こちらは見た目に大きく変わりません。

 

弊社の作業時に目視でわかるほどの磨耗は、必ず交換のご提案(するしないはお客様のご意志次第)をしておりますが、ドラグの効き具合に関する感覚は、

各個人で違いますし、同じリールでも釣りのジャンルやドラグを多用する、多用しないでも変わってきます。

 

ドラグに限らず、リールの不具合や違和感は、必ずユーザーさんの気になる部分を細かくお伝えください。

もちろん、いつもブログでお伝えしているように、ユーザさんのその気になる部分が「不具合ではない」場合もあります。

ただ、何もコメントなしでは弊社でもなかなか把握しづらい場合があります。

メーカーとは違い、せっかく「直接相談できる」のが弊社の魅力ですから、整備依頼書や事前のお問い合わせで、細かく聞いていただいたり、ご報告いただくことは、

最終的には実際に使っていただくユーザーさんの為にもなります。

 

どうぞ、直接相談できるメリットを最大限に活用してくださいね!

 

リールメンテナンスドットコム 内田雅和